砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 おう
…… ちょっと飲み過ぎたわ
外で 風当たって来る 」
額に手をあて
少し笑った顔を、前髪の下から覗かせる
立ち上がって
扉の方へと向かったけど
その足取りはフラフラしていて
だいぶ、おぼつかない感じだ
「 アズ 」
俺がそう声をかけた時には
アズはテーブルに手をつき
もう半分立ち上がっていて
「 俺、水か何か持ってくから
お前 ついてってやれよ 」
「 はい 」
ドアの向こうに消えた
真木の姿を、アズは追い
俺は冷たい水を探して
腕で挨拶なんかしながら、
盛り上がる座敷の中を、歩き始めた