砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




真木は、アズを見ずに
前を見つめていて ――――


下げられた手首を掴まれたアズも
何も言わず 同じ様に、前を見つめた






「 …… ガキどもの事はさ
これからも、大目に見てやってくれ

… そこまで深い、悪意はねえんだ

少しでも、自分が輝けるトコに行きたくて
無我夢中なだけで ―――― 」


「 ――… うん それは、わかってる… 」




「 ま  オメエも青山と仲直りしたし
… 今さっき、アイツから言われたぞ

――― " 今日はこのまま
屋上のベットに 連れてく " ってよ 」




真っ赤になったアズが
真木に顔を向け
真木もニヤリと 頭をあげる




「 アイツはアイツでさ

――… アズルがあの世界で
独りきりにならないように…

別ルートで山のてっぺん
ずっと必死で、目指して来たんだ


今回も ――――

トオヤが一旦休止するの見計らって
かなりの仕事、片付けてた


モチロン解散するワケじゃねえから
緑川さんは、その小休止中
本気でシスターフェイトの
プロデュースに掛かるし


赤池さんは、他のアーティストの
アルバム製作に参加しながら


好きな事して来て苦労かけた分
親孝行がてら
実家にしばらく行くってよ





―――――… 水あるならくれ 岡田 」





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