砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 うん 」
「 ……… あああああああ!!
マジでアホだべな俺はあああ! 」
しゃがみ込み、頭を掻きまくる
「 …… 電話の向こうから
女の声聞こえてよ
まずそこで普通、終わるよな
――― どさくさ紛れじゃない
真剣に顔見ながらとかの
ちゃんとした告白もしてないし
しかも、『俺が自信ついたら』とか
"いつになるか判らない宣言"だべな
どんだけ上から目線だって…
…アズだって青山との事、何年も経ってて
自分がフラれる可能性だってあったのに
俺に…"好きな人がいる"って
二股せずに、ちゃんと言ってくれたのに
それなのに
しつこく追い掛けまくって
その度に、相手してくれて ―――
だいぶ前に、ミチルに説教された事
なんか今、全部 、意味が
… 繋がったわ… 」