砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
いつまでも
季節が留まっていない様に
アズの中も 動いてる ――――
「 …で?
意中のカレからは、告られたの? 」
「 うん
" 早く子供つくろう "って
―――… プロポーズされた 」
「 !! いつよ!! 」
「 皆 そとに出てった時 」
「 ――… 俺が出てった後か 」
「 え 」
「 …だからさっきから
何でもないって言ってるべな!
つか…
なら何で、
もっと嬉しそうに話さないのよ?
俺に、気い使ってるとかか? 」
「 ………… 」
「 あのさ
…… さすがに結婚式には出たくないけど
好きな女の幸福
祝う位のキモチは、ちゃんとあるぞ 」
アズが何かを、深く考え込みながら
強く、マユを寄せている
「 … 何よ
なんか、問題あんのか?
――… マスオさん前提な気もするから
青山が長男とかよ? 」
「 そういうんじゃなくて…
―――― 試験が、あるの 」
「 ………… は?! 」