砂場のロケット 〜キミと見る群青〜





ゆっくりとした足取り


柔らかく笑いながら
アズと俺の元へと、歩いてくる長身




「 リュウジ!

クウヤ 向こうのおトイレ 」




「 了解

そこに、車回して来たから ――――

後これ、寒くなるといけないから着てろ


岡田、真木と一緒に 俺の車へ 」




「 ―――― 青山 」





俺の出した 真面目な声に
アズに上着を通させていた
柔らかい視線が、こちらを向く




「 ――― 何だ?

あずる、先に車に入ってなさい 」




「 待てよ

――― アズが居なくちゃ意味ないすけ 」




「 …… 淳? 」




――――― 手に 汗




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