砂場のロケット 〜キミと見る群青〜



走り出すアドリアナ

その後を何故か追う、
遠向かいに座っていた男


俺も急いで席を立つ

すかさずそれを水谷に、
首にメジャーを巻かれて止められた




「 ―― 行く事無いよ

それにあの男、
クウヤんトコのガードでしょ?


マンションからずっと
二人の後ついて来てた
お優しいね、相変わらず…


――― ヤスリ位にしか、
もう価値ないのに… 」




メジャーの輪の隙間に腕を入れて
そこから抜け出す


「 ガードだとか
… そういう問題じゃねえだろうが!!


――― 真木

… 話は後で聞かせろ 」




真木の胸倉を掴んでから
三階から二階への階段


飛び降りる様にして、
俺は アドリアナを追った ――――



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