砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 淳〜〜
ちょっとコーヒー手伝って〜? 」
―――― 来た来た…
遠山さんの横を通る時
コソッと
『…マネージャーの説教』と笑ったら
店員然とした姿勢を保ったまま
頬をふくらませて吹き出した
小さな事務所へと向かう通路にシンク
カーテンの影
「 … なによミチル
言いたい事は判ってるけど 」
ミチルは俺を睨み付けて
腕を思いきりつかんだ
「 …… 何なのあの子!
アズさんソックリじゃないの!!代わり 」
「 代わりじゃねえって
別になんとも思ってないしよ
――― それに似てるのは当然なんだ
アズの親戚なんだから 」
「 えっ…
え、なんだ そうなの?! 」
「 なんだじゃねえよ、早とちり
… それより今回は
かなり長続きしてるみたいでよかったな 」
「 ――― は、
ハシバさんの紹介だったしさ…
何か、色々判ってくれるって言うか… 」
「 ビジュアル系じゃないしな 」
「 うっ うるさいわねっ! 」