砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




遠山さんは、すぐにレジの棚から
ハガキを取り出し、机に並べてくれた




「 ――― よかった

皆さん、かなり近場ですね 」


「 うん 持ち込みでやってるから
… あ、 もしかして 」


「  はい 

――― 行くぞ "シザーハン子" 」




「 …… ? 」


怪訝そうに、首を傾げるアドリアナ




「 ―― その服持って

作者の人達に、謝りに行くよ 」

「  え…  」


「 悪い事したって判ってるから
そうやって泣いてるんじゃないのか?


――― 今の状況

自分を憐れんで
文句言って泣いてるだけなら
もう一発ミチルに、殴られとけ 」


「 ちょっと 淳!なにそれ! 」

「 ホッケーの試合で弱気になるとよ
そいつお前、よくぶっ叩いてたすけ


" コーチより怖え "って
皆 言ってたんだぞ 」


「 ――― マジでえっ?!?! 」


「  マジマジ 」




遠山さんも大口を開けて、
思い切り愉快そうに笑い出した




――― 取り敢えず携帯








――― あ、もしもし!

突然、
まことに申し訳ありません! 私―― 」




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