砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 …変な思考で見ないでよ?
これは飽くまでも、"モデル"なんだから 」
「 み、――― 見てないって!!
く… しかし
よく恥ずかしがらず…アズが書かせたな 」
「 あの子、恥ずかしがらないし 」
「 え…
青山の時は、恥ずかしがってたぞ?
ほら、倉庫の地下でよ
――― 何でいきなり背中から
火、噴き上げてんのよ! 」
真木が笑いながら
いつの間にか、俺達の後ろ
「…確かに昔着てたアズルの服も、
すげえ良く出来てたし、似合ってたよな 」
コーヒーを口にしながら
真木の視線が止まったのは
さっきのリボンにレースの
ゴスロリチックな絵の所
それがこの中でも
かなり古い部分に入るのは
幾つも空いた、上部の針穴と
少し煤けた、紙の際で判る
「 なあ…
おまえらって一体…
いつから、知り合いなのよ…? 」