秘書室の言えなかった言葉
「佐伯さんかっ!佐伯さんに……」
さっき、知里は佐伯さんに抱きしめられていた。
その時に?
俺は知里の両肩を掴む。
「どうなんだよ!」
自分の大切な人に、他の男が付けた印がある。
その事実に、ますます苛立つ。
「……多分、さっき……」
知里の答えを聞いた瞬間、俺は知里を引き寄せる。
そして、強く抱きしめ、佐伯さんの付けた印の上にキスをする。
「え、えいじ?」
「消毒……」
戸惑う知里を無視して、俺は知里の首筋に、たくさんのキスをする。
他の男が残したこの跡が、今すぐ消えるわけではない。
だけど、知里にこんな風に触れていないと、俺の気がすまなかった。
「他、どこ触られた?」
俺は知里の肌にたくさんの跡を付けた後、まっすぐ見つめ聞く。
「もうないよ?」
真っ赤な顔をしながら答える知里。
「本当に?」
「うん」
知里の答えにホッとしながら
「もう……、絶対に他の男になんて、触れさせたくない……」
そして、知里を力強く抱きしめる。
“知里が他の男に触れられた”
そんな事を考えるだけで、感情が抑えられなくなる。
こうやって、知里に触れていないと落ち着かない。
「ごめんね」
俺の腕の中で謝る知里に
「俺から絶対に離れるな。俺の側にいてくれ。頼むから……」
俺から離れないでくれ。
もう、絶対に離さないから――…
さっき、知里は佐伯さんに抱きしめられていた。
その時に?
俺は知里の両肩を掴む。
「どうなんだよ!」
自分の大切な人に、他の男が付けた印がある。
その事実に、ますます苛立つ。
「……多分、さっき……」
知里の答えを聞いた瞬間、俺は知里を引き寄せる。
そして、強く抱きしめ、佐伯さんの付けた印の上にキスをする。
「え、えいじ?」
「消毒……」
戸惑う知里を無視して、俺は知里の首筋に、たくさんのキスをする。
他の男が残したこの跡が、今すぐ消えるわけではない。
だけど、知里にこんな風に触れていないと、俺の気がすまなかった。
「他、どこ触られた?」
俺は知里の肌にたくさんの跡を付けた後、まっすぐ見つめ聞く。
「もうないよ?」
真っ赤な顔をしながら答える知里。
「本当に?」
「うん」
知里の答えにホッとしながら
「もう……、絶対に他の男になんて、触れさせたくない……」
そして、知里を力強く抱きしめる。
“知里が他の男に触れられた”
そんな事を考えるだけで、感情が抑えられなくなる。
こうやって、知里に触れていないと落ち着かない。
「ごめんね」
俺の腕の中で謝る知里に
「俺から絶対に離れるな。俺の側にいてくれ。頼むから……」
俺から離れないでくれ。
もう、絶対に離さないから――…