秘書室の言えなかった言葉
月曜日――…
「――…って事で、よろしくね」
「はいっ!」
「……はい」
真人の突然の言葉に、張り切る入社2年目の田辺と戸惑う知里。
そして、その隣には黙ったままの佐伯さん。
真人は今、知里には真人の秘書を田辺には佐伯さんの秘書をするように伝えたのだ。
「じゃぁ、園田さんは田辺くんに今日1日で、引き継ぎをしてね。で、田辺くんは園田さんに教えて貰って、今日1日で覚えるように」
「はい」
と返事をした知里と田辺に
「あっ、そうだ!仕事を覚える為に田辺くんは園田さんから離れないようにね」
真人はそう笑顔で言った。
ちなみに、田辺は男。
きっと、佐伯さんが知里に何かをしないように田辺に“離れるな”と言ったのだろう。
二人がデスクに戻るのを見届けながら
「佐伯専務。次はありませんからね」
低い声、そして、きつめの口調で真人は佐伯さんに言った。
そして、昼休み――…
いつものように、社長室で真人と仕事の話をしながら、ご飯を食べていると
「佐伯専務、本当に仕事は出来るんだよなぁ」
真人はぼやく。
「――…って事で、よろしくね」
「はいっ!」
「……はい」
真人の突然の言葉に、張り切る入社2年目の田辺と戸惑う知里。
そして、その隣には黙ったままの佐伯さん。
真人は今、知里には真人の秘書を田辺には佐伯さんの秘書をするように伝えたのだ。
「じゃぁ、園田さんは田辺くんに今日1日で、引き継ぎをしてね。で、田辺くんは園田さんに教えて貰って、今日1日で覚えるように」
「はい」
と返事をした知里と田辺に
「あっ、そうだ!仕事を覚える為に田辺くんは園田さんから離れないようにね」
真人はそう笑顔で言った。
ちなみに、田辺は男。
きっと、佐伯さんが知里に何かをしないように田辺に“離れるな”と言ったのだろう。
二人がデスクに戻るのを見届けながら
「佐伯専務。次はありませんからね」
低い声、そして、きつめの口調で真人は佐伯さんに言った。
そして、昼休み――…
いつものように、社長室で真人と仕事の話をしながら、ご飯を食べていると
「佐伯専務、本当に仕事は出来るんだよなぁ」
真人はぼやく。