秘書室の言えなかった言葉
初デート
知里 side
12月に入り、街はクリスマスの飾り付けをしたお店が増えていく。
「寒っ」
コートの衿に付いているファーに顔を埋め、
今年もいつも通り、クリスマスも仕事だろうなぁ……
仕事だとしても、倉木と一緒に居られる事には違いないんだけど。
でも、仕事抜きで一緒に過ごしたかったな……
って、そんな事を考えても、仕事なんだから、仕方ないけど。
そんな事を考えながら、駅前で倉木を待つ。
そう、今日は倉木との初めてのデート。
倉木は社長の第一秘書。
いくら私も倉木の仕事を手伝っているとはいえ、私には休みがちゃんとある。
だけど、倉木は社長同様、忙しく休みが少ない。
倉木と付き合うようになってからは、仕事終わりにご飯を食べに行ったり、どちらかの部屋でゆっくり過ごしたり……
少しでも一緒の時間を過ごすようにはしていたが、こうやって休日に何処かに出掛けるっていうのは、今までなかなか出来なかった。
だから、私は少し……
いや、かなりワクワクしている。
そりゃぁ、私だっていい歳だ。
今まで、付き合った事だってあるし、デートもした事がある。
でも、“倉木との”初めてのデートっていう事が、すごく嬉しかったんだ。
「寒っ」
コートの衿に付いているファーに顔を埋め、
今年もいつも通り、クリスマスも仕事だろうなぁ……
仕事だとしても、倉木と一緒に居られる事には違いないんだけど。
でも、仕事抜きで一緒に過ごしたかったな……
って、そんな事を考えても、仕事なんだから、仕方ないけど。
そんな事を考えながら、駅前で倉木を待つ。
そう、今日は倉木との初めてのデート。
倉木は社長の第一秘書。
いくら私も倉木の仕事を手伝っているとはいえ、私には休みがちゃんとある。
だけど、倉木は社長同様、忙しく休みが少ない。
倉木と付き合うようになってからは、仕事終わりにご飯を食べに行ったり、どちらかの部屋でゆっくり過ごしたり……
少しでも一緒の時間を過ごすようにはしていたが、こうやって休日に何処かに出掛けるっていうのは、今までなかなか出来なかった。
だから、私は少し……
いや、かなりワクワクしている。
そりゃぁ、私だっていい歳だ。
今まで、付き合った事だってあるし、デートもした事がある。
でも、“倉木との”初めてのデートっていう事が、すごく嬉しかったんだ。