繰り返し



一頻り遊んだら、花畑の中に倒れ込んだ。



「たっのしねぇ♪」


「……。」



少年は少女の問いに答えずに、花をあさっている。



「むぅー…」



少女はつまらなそうに口を突き出した。



―パサッ



不意に少女の頭の上になにかがのった。

それに手を伸ばす少女。



「…!!
こ、これ!!」


「へへっ」



少女は手にしたものを見て、驚く。


少年は自慢げに笑う。



少女が手にしたものは





花冠だった。



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