江戸時代で逆ハー状態!?
佐之助くんは急に抱きつかれてびっくりし、今までに聞いたことないような大きな声で叫んだ…が、
抱きついたほうは気にもせず、
「さのっちゃん、あんま大声出すと気づかれちゃうよ僕らの関係♪」
またも、私にやったように口元に人差し指をつける。
「え゛…?俺らってどういう関係…?」
相手の言葉に疑問をもち、不安そうに冷や汗をかきながら聞き直す。
「やだなぁ、さのっちゃん
僕らの関係と言えば一つしかないでしょ?」
あまりにもふんわりした笑顔を浮かべるから私は思わずドキッとしてしまった。
そんな私に気づいたのか、私の顔をまじまじと見て
「へぇ…キミがさのっちゃんの初恋相手かぁ…
僕も好きになってい?いいよね?さのっちゃん♪」
と言い、私に近づくと佐之助くんの手がのびてきて、私の腕を掴み自分へ引き寄せる。
「…いいわけねぇんだよ…
コイツはぜってー渡さない。あと、コイツはそんなに軽い女じゃねぇ。」
あのー…軽い女じゃないと否定してくれるのは嬉しいけど…
やっぱり近いっ!!!!
赤くなる私を見て、あの人がニヤリと笑った。