江戸時代で逆ハー状態!?
*鬼の副長*
佐之助くんと松原さんと一緒に屯所に戻る途中、怖い顔をした黒髪の男が私達の目の前に仁王立ちになって私達を睨み付ける。
「ふ…副長っ…何故ここに…」
佐之助くんが震える声で副長と呼ばれた相手にたずねる。
もしかして、この人が鬼の副長“土方歳三”…?
「それはこっちの台詞だ。
お前ら組長2人がこのような小娘に誘惑されているとはな。
局長も可哀想だ。」
フッと空笑いをしながら、私を睨んで近づく。
「へぇ…?家の組長2人を落とすとは、どれほど魅力的なんだろうな?」
不意に唇が近づく。
ギリギリ唇がつくかつかないか位の距離で見つめられ、動けなくなる。
「見た目は子どもだけど…テクニックが凄いのかな?…ん…っ」
唇が奪われ、ゆっくりと舌が入ってくる。
私はなにがどうなったのかわからなくなり、ぎゅっと土方さんの服を掴む。
私のファーストキスがぁああっ!!
気づいてからじゃもう遅かった。
土方さんの唇が離れると、グラッと視界が歪んだ。