江戸時代で逆ハー状態!?



「ちょっ!!海陸…」


よろける私を支えて視線を落とす。

なななっ…なんで佐之助くんが悲しんでるのよっ!?

すると、土方さんは鼻で笑い松原さんと佐之助くんの腕を掴み連れて行こうとする。


「土方さん?どうしたんですか?
…あぁ!!原田さん!!よかったぁ…心配したんですよっ?」


何を聞いたのか、息をきらして沖田さんが走ってくる。
沖田さんの声を聞いて土方さんが2人の腕を離す。


「沖田、お前もコイツの事…」


土方さんが言い終わる前に、沖田さんが私の前まで行き、ぎゅっと抱きしめられた


「怖かったでしょう…?もう大丈夫。俺がいます。」


私に優しく語りかけると、沖田さんは土方さんのほうを向き、「コイツの事…の続きは、“好きなのか?”ですか?」と言いながらふふっと笑う。


「…っ……原田と松原は仕事がまだ残っているだろ。
早く屯所に戻ってろ。」


沖田さんの笑顔に弱いのか、ムスッとして私達に背を向けてしまった。
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