君と僕とひまわり
「宮井さんは結局どうするの?」
「え?」
何のことか分かっているにもかかわらず、
私は聞き返す。
「部活。」
「まだ決まってない」
うつむきがちに、私は答える。
「俺はコン部に入ろうかな」
顔をあげる。
私もそうする!
言葉が出てこない。
「じゃあまた。」
じゃあまた。
その声が私の中で響く。
なぜ何も言えないのだろう。
なぜこんなにも勇気が
出ないのだろう。
自己嫌悪。
彼と話す勇気が欲しい。
こんな風に思ったのは、
あの出来事があってからは
初めてのことだった。
一つ決心をすると、
私は職員室に向かった。