おバカくん
そんなとき
チャイムが鳴り響く
一限目の予鈴だった。
あたしと雄大は顔を見合って、ほっと溜め息をついた。
そんなことを知らない、千南は一番前の席に寂しそうに席へ腰をおろしてた
そんでもって、
一応、彼氏の頼はあたしの隣の隣。気にしてないくらいだったりする
てゆーより、前に雄大いるし、かなり好きだったり‥ね!
ふと、前にいる雄大を見ながらボーっとしていたとき
「おい、黒澤ー!!!」
いつの間にか、教室にいてる担任のたっちゃん先生がいた。
『おはよう、たっちゃん』
あたしの元気のいい挨拶に顔を歪ませる、たっちゃん
まぁ、24の男がたっちゃんって嫌か
たっちゃんはにやりとにやけて、とんでもないことを言い出した
「梶が好きだからって見つめすぎだぞー!」
はぁ‥
こんなことも日常茶飯事である
学校の全体には、あたしと雄大はバカップルだと噂されるほど
まぁ、幸いにも
雄大に好きな子がいなかったのは良かったのかも‥
‥ん?
あぁ、頼はって?
ん、なの気にしないわよ
お互い、気にしてないしね
それからはちゃかされることもなかった。