おバカくん



キンコンカーンコン




やっとチャイムが鳴った。


ちなみに、お昼のチャイム




いつもは‥


頼と食べる。






Dear:頼

今日、屋上?




この、一行だけの文字を素早く送った。



ちらっと頼をみると、携帯を手にしていた





ブルブルブル


From:頼

遅れんなよ




はいはい、わかってますよ



いつものように

『んぢゃ、行ってくるわ』



と、千南と雄大に言って弁当を片手に急いで屋上に向かう




携帯の時間をみてみると


五分も経ってなかった。






ガタン

屋上の錆び付いた扉をあけた





屋上にはポツンと一人、頼がいた。




『どうぞー』



スタスタと歩いて、頼の前に立ってあたし特製弁当を渡す




お礼もいわず、乱暴にとった頼に腹がたったが

これもいつもと変わらないこと
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