抹茶な風に誘われて。
「ほんっとにかをるちゃんはお人よしなんだから。そこまでみんなのこと心配してたら、疲れちゃわない?」
「そ、そんなこと……」
困っていたら、待ちくたびれたらしい優月ちゃんが走ってきて、私たち二人を引っ張って行った。
ドラマの中で二人が初めてキスを交わした場所だとか、手をつないだ場所だとか、いろんな説明を聞きながら島を巡る。
その度に感動を口にしていた優月ちゃんも、待ちに待っていた昼食の時間には嬉しそうに食べ物に集中していた。
「うーん、おいしいっ! ねえ、かをるちゃんもコチュジャンもっといれなよー。ピリ辛がたまんないよっ?」
「あ、えっと私はちょっと……」
「かをるちゃんは辛いの苦手なの。昨日のキムチ鍋もその前のタクトリタンもあんまり食べてなかったでしょーが」
あきれたように咲ちゃんが先回りしてくれて、私も優月ちゃんが回してくれた赤いソースの入れ物を遠慮した。
「ごめんね。でも入れなくても私は十分おいしいから」
「ふうーん。もったいなーい。ビビンバは辛いからおいしいのになー」
「優月の味覚と一緒にしないの! それじゃピリ辛どころか超辛じゃん。あんまり入れすぎると胃が痛くなるよ」
「こんなの韓国人からしたら普通だってー。それにしてもあの人たち、毎日こんな辛いの食べてて平気なのかな? みんな痔になんないのかねー」
「こーら、優月! 食べてる途中に下品! だったらあんたの好きなホン様だって痔じゃないの?」
「いやーっ、やめてー!! いくら咲でもホン様を悪く言うのだけは許さないんだからねっ!」
二人のやりとりは韓国へ来ても変わらなくて、つい笑いがこみ上げてくる。
三人で吹き出してしまったら、お店の人が苦笑いしながらお水を持ってきた。
「韓国人、みんな痔じゃないよー。子供の時から慣れてるからねー。平気平気」
流暢な日本語で言われて、さすがの優月ちゃんも赤くなった。
「そ、そんなこと……」
困っていたら、待ちくたびれたらしい優月ちゃんが走ってきて、私たち二人を引っ張って行った。
ドラマの中で二人が初めてキスを交わした場所だとか、手をつないだ場所だとか、いろんな説明を聞きながら島を巡る。
その度に感動を口にしていた優月ちゃんも、待ちに待っていた昼食の時間には嬉しそうに食べ物に集中していた。
「うーん、おいしいっ! ねえ、かをるちゃんもコチュジャンもっといれなよー。ピリ辛がたまんないよっ?」
「あ、えっと私はちょっと……」
「かをるちゃんは辛いの苦手なの。昨日のキムチ鍋もその前のタクトリタンもあんまり食べてなかったでしょーが」
あきれたように咲ちゃんが先回りしてくれて、私も優月ちゃんが回してくれた赤いソースの入れ物を遠慮した。
「ごめんね。でも入れなくても私は十分おいしいから」
「ふうーん。もったいなーい。ビビンバは辛いからおいしいのになー」
「優月の味覚と一緒にしないの! それじゃピリ辛どころか超辛じゃん。あんまり入れすぎると胃が痛くなるよ」
「こんなの韓国人からしたら普通だってー。それにしてもあの人たち、毎日こんな辛いの食べてて平気なのかな? みんな痔になんないのかねー」
「こーら、優月! 食べてる途中に下品! だったらあんたの好きなホン様だって痔じゃないの?」
「いやーっ、やめてー!! いくら咲でもホン様を悪く言うのだけは許さないんだからねっ!」
二人のやりとりは韓国へ来ても変わらなくて、つい笑いがこみ上げてくる。
三人で吹き出してしまったら、お店の人が苦笑いしながらお水を持ってきた。
「韓国人、みんな痔じゃないよー。子供の時から慣れてるからねー。平気平気」
流暢な日本語で言われて、さすがの優月ちゃんも赤くなった。