君の言葉を胸に
「そっかー。こんなに大きく…。よし、今日は俺のおごりだ!」
「さすが和志!太っ腹」
坂下さんは俺の隣を通るとき、よくやった、と一言だけ呟いた。
まさかこの人…これを狙ってたんじゃ…。
………悪い人。
と思いながらも、和志についていく。
席についた途端、坂下さんは生ビールと軟骨を頼んだ。
その一杯で酔ってしまった坂下さんは、そこから泣いたり怒ったり笑ったりして大変だった。
でも、そんな坂下さんのおかげで、その時は悩みを忘れることが出来たんだ。