君の言葉を胸に
そんな二人をしばらく見ていると、紗菜が俺の袖を握った。
「二人にさせてあげよ?ね?」
紗菜の怪しげな表情に誘われ、その場を後にした。
紗菜に袖を引っ張られながら歩く。
これ、完全に兄妹にしか見えねぇだろうな…。
ってか、こいつに告られたんだよな、俺。
…本当に告られたのか。
こいつ、全然普通なんだけど。
「……なに?」
見すぎたせいか、紗菜は顔を赤くしながら聞いてきた。
あ、かわいい…。
じゃなくて!
………はあーあ。
俺、やっぱロリコンなのかな…。