君の言葉を胸に
そっか。
やっぱり、流れ星は俺なんだな。
松山さんが北斗七星…だっけ?
原和田は…
「ポラリス。北極星か」
「野村、お前…!」
「ずっと見てるって言ったの、お前じゃん」
ちゃかすように言ってみる。
原和田は、嬉しそうな顔で笑った。
「お前だって言ったじゃん」
……確かに。
『俺のこと、見つけなくてもいい。俺が君を見つける』
我ながらクサいやつだ。
『…だから、見てるよ』
こんなこと言ってたなんて…恥ずかしいな。
「そこは、俺のことも見ててね、でしょ」
俺らは、顔を見合わせて笑った。