君の言葉を胸に
また、ページをめくる。
次も、その次も。
「うわ、何これ…」
俺が、後ろから松山さんを抱きしめてる写真があった。
「それ、懐かしいな…。お前が松山ちゃんに告ったときのだよ」
俺が告っ……!?
「あまりに珍しくて、思わず撮っちゃった」
それ、盗撮って言うんじゃ…?
でも、なんとなく覚えてる。
女の子と話しても、なんか松山さんが気になっちゃって…。
そこで好きって気付いたんだよな、俺。
思わず後ろから抱きしめてしまう程、気持ちを伝えたかった。
今思うと、本当に恥ずかしい。
でも、本当に好きだったんだ。