君の言葉を胸に





また、ページをめくる。


次も、その次も。


「うわ、何これ…」


俺が、後ろから松山さんを抱きしめてる写真があった。


「それ、懐かしいな…。お前が松山ちゃんに告ったときのだよ」


俺が告っ……!?


「あまりに珍しくて、思わず撮っちゃった」


それ、盗撮って言うんじゃ…?


でも、なんとなく覚えてる。


女の子と話しても、なんか松山さんが気になっちゃって…。


そこで好きって気付いたんだよな、俺。


思わず後ろから抱きしめてしまう程、気持ちを伝えたかった。


今思うと、本当に恥ずかしい。


でも、本当に好きだったんだ。





< 131 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop