君の言葉を胸に





悪いと思いながら、一番下にある手紙を読む。


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松山 杏さんへ

こんにちは。

松山ちゃんを追って死のうとした野村は、記憶を無くしました。

起きたとき、誰のことも覚えてなかった。

俺のことも、家族のことも、松山ちゃんのことも。

でも、あいつはいつか思い出すよ。

そのときを信じよう。

原和田 悠より


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それは、原和田からの手紙だった。





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