君の言葉を胸に
四節
「す、好きです…。もし良かったら、付き合って下さい…」
「………」
突然ですが俺、告白されました。
身長148cmの、見た目小学生に。
「あの…」
「は、はいっ!!!」
「小学生じゃ、…ないよね?」
「!!こ、高校生です…」
「1年?」
「2年です…」
俺と同い年か。
そうは見えないけどな。
「……あの、返事は?」
「とりあえず保留で」
「保留…。そうですか、分かりました」
ミディアム少女は、悲しそうに歩いていく。
「…。ねぇ、名前は?」
彼女は嬉しそうに振り返る。
「松山杏です!」
彼女は元気よく去っていった。