君の言葉を胸に

一節






空を見ていた。


今日の空は、雲が綺麗だった。


絵で描いたような、くっきりとした雲。


その雲が少しだけ松山さんに見えた。


「野村?」


隣にいる原和田が俺の顔を覗き込む。


「うわっ!?」


びっくりして立ってしまった。


危ない…フェンスから落ちるとこだった。


いつも通り、休み時間のことだった。





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