君の言葉を胸に





そして松山さんは、空を見上げながら言う。


「ねぇ野村…?


もし私が明日死ぬと分かったら、抱きしめてくれる?


最後まで手を繋いでてくれる?


私が死んだら…声が枯れるほど、泣いてくれますか…?」


「え…?」


「……ばいばい」


そう言って松山さんは飛び降りた。


………この屋上から。





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