君の言葉を胸に





「……死ぬなよ」


原和田がそっと呟く。


耳元で呟くなよ…くすぐったい。


「死なないさ」


紗菜や原和田がいるからな。


……いや、必要としているのは俺か。


「お前も、死ぬな」


「…クスッ。当たり前」


原和田が笑う。


俺も笑う。


お前の言葉に、何度も助けられたんだ。


これからも助けてくれ。


お前が困ったときは、俺も助けてやる。





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