君の言葉を胸に
五節
星がよく見える海辺。
そこに俺と原和田、そして松山さんは座っています。
「寒っ…」
「流れ星、見れるといいね」
俺らは、流星群を見に来ています。
「ねぇねぇ、俺邪魔じゃない?」
原和田も、一応気にするらしい。
「大丈ー夫。二人じゃ気まずいもん。ね!!」
松山さん、当たってるけど言い過ぎです。
「……誰かカメラ持ってるか?」
「………あ」
「………あ」
「…………はあ。」
見事、皆忘れたらしい。
せっかくの流星群なのに写真に収められないなんて…。