君の言葉を胸に
「君ってさ、流れ星みたいだよね」
「は?」
「ははは。変な顔」
「ちょ、話かみ合ってないんだけど」
「屋上って、初めて来たよ。涼しくていいとこだね」
「だよな。夏は物凄く暑いけど。って、流れ星ってどういう意味だよ?」
「そのまんまの意味さ」
「分かんねぇ」
「なかなか見つけられない。見つけても、いつの間にか消えてる。ね、君にピッタリ」
「………俺が地味ってこと?」
「まさか!」
そう叫ぶと彼は、フェンスに寄りかかった。