君の言葉を胸に





松山さんが笑うたび、胸がドキドキする。


ああ、俺、松山さんの笑顔好きだなぁ、って思った瞬間。


こんなこと考えるなんて、なんか可笑しくなったかな。


「………ぷっ」


つい、笑ってしまった。


「おぉ~?どうしたんだい野村くん」


「別に。…くくっ、はははっ、はははは」


なんかツボった。


一人で爆笑。


そんな俺を、キョトンとした顔で見つめる松山さん。


「……何?」


「んーん。ただ、私って、野村の笑顔好きだな、って思って」


ボボボボボーン。


顔が赤くなる俺。


「……彼女がいない俺の前でイチャイチャしやがって…」


原和田くん、急に嫉妬しないでくれるかい?


「俺帰る!」


うん、バイバイ。


ってか早く帰れ。





< 41 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop