君の言葉を胸に
何回警察のお世話になっただろうか。
そして、今も。
「野村くーん。今回で何回目ですかー?」
「……何回目だろうな」
「お前来すぎなんだよ!今回は慰謝料3000円払ってもらうからね」
原和田悠、25歳。
こいつ、いつの間にか警察官になっていた。
「お前、よく会社クビになんないな」
「まあ、あそこ人手が足りないからな」
「ははは。お前、運いいな」
原和田は報告書みたいなのを書きながら言う。
どこがだよ。
俺、運悪いよ。