君の言葉を胸に
「野村は何歳?同じくらい?」
「ピッチピチの25歳だ」
「………」
「…………」
「ぷっ。冗談やめて~。その顔で25とか、馬鹿な私でも騙されないから」
いや、本当なんです。
本当に、25歳のとある会社に勤めてる、おっさんなんです。
「……え、まじ?」
俺は頷く。
「…そそ、そうでありましたか!野村さん、我が家にいらっしゃいませ」
急にカタくなったな。
動きも、言葉も。
「……はは」
何故か笑ってしまう俺。
「……笑った」
驚かれた。
驚かれたことにビックリなんですけど。
「可愛い!可愛いよ、野村!もう一回笑って!お願い~」
その姿を見て、再び笑う俺。
「ぷはっ、はは、はははは」
「ちょ、何で爆笑!?」
そんな松山さんが、可愛かった。
「……っ」
―――――違ウ。
松山サンジャ、ナイ。