君の言葉を胸に





そんなことを思っても、坂下さんはずっと爆笑。


「おー坂下、どうした」


そんなとき、社長が入ってきた。


助かったよ社長。


「あ、これ今月の売り上げです」


「あー…。最近売り上げ下がってきたね…」


「そうなんですよ…。あ、今度のイベント、事務課からやってくれる人いないですかね?人足りなくて…」


なんか、話だけ聞くと坂下さんってお偉いさん?


いやあ、すごい人と知り合いだな、俺。


「それなら、野村行け」


「………は?」


社長が急に振ってきたから、変な声が出た。


「…いや、何で俺なんすか」


「普段から問題起こしてるからね、軽い罰だと思って頑張って」


「……はあ。分かりました」


クビにされたら困るし、仕方ないか…。


めんどくさい。





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