君の言葉を胸に





企画書を見てて思った。


あれ、この会社ってケーキ売るとこだっけ…?


イベントっていうのは、ただケーキを売るだけだった。


まぁ、場所はある通りからどっかの会場だから、範囲は広いんだけど。


「こんなん、営業課だけでいいだろ…」


「あ、それはね…」


「!!?」


いつの間にか後ろに社長がいた。


「いろんな場所でケーキ売り込むんだ。野村と坂下はその会場で売るんだよ」


そうだったのか…。


って、坂下さんと二人!?


「は!?ちょ、二人じゃ人少ないですよ!」


「大丈ー夫」


呑気な社長の声。


「他にも何人か来るらしいから」


あ、そっすか…。


なんで社長はいろいろ知ってんのに、これには何にも書いてないんだ。





< 88 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop