天神劇場
おい、母親。
「何よ」
お前、ちょっと王子の所行ってこい(面白いから)
「ざけんな」
……あれ、俺って教師じゃなかったっけー。
「おい、そんなこと言ってる間に陽の奴、調子にのってんぞ」
「なにぃっ!?」
おお、確かに調子に乗ってるな。
「〜〜〜!何よアレっ!何であいつ……あんなに踊ってんのよ!」
色んな女と代わる代わる……。
「私行ってくる!!」
「結局行くのかよっっ」
さー、そしてくるくる回るバカ王子は、と。
「皆可愛いねー」
軽っっっ!
「ちょっと陽!!」
「ん?今度は誰かなー…って、きょうこじゃん」
「あんた何してんのよっ」
「何って王子だけどー?」
「そうじゃないわよ!」
修羅場!修羅場!
「うっさいジロー!黙ってなさいよ!」
……ぐすっ。
「で?きょうこはどしたの。俺忙しいんだけど」
「うっ……(別に、何でもないけど、でも、…って何でこんなに必死になってんのよー…)」
「きょうこ?」
「……(そもそも陽が誰と踊ろうと、私には関係ないのに…)」