天神劇場
ねえ、台本ないよぉ…。
……え?これ?
これ読めば良いんだよね?
えっと、ある所に可愛らしいお姫様がいました。
肌は雪のように白く、美しいことから、白雪姫と名付けられたその少女は皆から愛され、幸せに暮らしていました。
「っていうか僕少女じゃないんだけど」
もう、細かいなー。
「性別の差は大きいでしょ」
……じゃあ何でいつも女の子の格好してるの?
「趣味」
……。えー、白雪姫はすくすくと成長し……。
「ダイレクトに無視するの止めてくれない?」
はい、ちょっと黙ってて。
「……」
しかし、そんな白雪姫を良く思わない人がひとり。
王妃様です。
「ったく…何で私が王妃?」
イメージだそうです。
「はっ倒すわよ?」
わ、私じゃないですもん!いいから次!鏡!
『はいはーい』
「あー、鏡」
『なに?』
「この世で一番美しいのは誰?」
『風紀委員長』
「……本気?」
『嘘かもねー』