天神劇場
え、えっと……昔々…?いや、昔じゃない?
と、とにかく、ある所にそれは可愛らしい女の子がいました。
「(ここで私が出るのよね?)」
その子はいつもいつも赤い頭巾を被っていたので、赤ずきんと呼ばれていました。
ぷぷぷ。
青い髪に赤い頭巾……ぷぷー!ある意味アリです!
クスクス、可愛らしい赤ずきんは……赤…青……うひゃひゃひゃひゃ!
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※少々お待ち下さい
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こほん。…ぷぷっ。
それでは、気をとりなおして、赤ずきんがお母さんに呼ばれます。
「赤ずきん」
「はい、お母さま」
「む……そう歳の離れていないアリスカに言われると何だか変な感じだな」
「先生、今は赤ずきんです」
「ああ……赤ずきん。何やらスペシャルバカ、もといお婆さんが風邪をひいたらしい。見舞いに行ってこい」
「まあ、おばあさんが?」
「そうだ。あと……ええっと、狼が出るらしい。気を付けてな」
「わかりました」
カンペをチラ見する母とは違い、賢く素直な赤ずきんはお婆さんのお見舞いへ行きます。
いつものバイオリンケースを片手に揚々と森へ歩き出しました。