天神劇場
一方、王妃様はというと。
「どう?」
『わー、すっごい口紅!紫だー』
「何でそこに注目したのよ。もっと全体的に言うことあるでしょ」
『老けたね?』
「割るわよ?」
『スゴイメイクデスネ』
「まあねっ」
金髪美女から一転、白髪の怪しい老婆へと変身しておりました。
「ふふん。これでチカもイチコロよ!」
『ある意味死んじゃうかもねー』
「じゃあ行ってこよーっと」
容姿が口調と動きに似合ってないことはさて置き。
王妃様は白雪姫のもとへと出発しました。
「あ、そういえば白雪姫ってどこにいるの?」
『森』
「ザックリ過ぎない?」
『バカのとこ』
「じゃ、行って来まーす」
えっと……。お、王妃様は無事に白雪姫の所へ辿り着けるのでしょうか。