天神劇場


「どうしてこうなるんでしょうねぇ…」

「仕方なかろう。奴のせいで随分と時間がかかってしまったのだから」

「本当、迷惑な話だ」

「……」


「そして当の本人は素知らぬ顔、と」

「詫びくらいあってもいいのではないか?なぁ、侍殿」

「しかも、きびだんご忘れるって……」

「どうやって誘う気だったんでしょうかねぇ」


「ふん……鬼くらい俺一人で十分だ」

「では何故私達がお前と一緒にいるか分かっているのか?」

「貴方が」

「………む」


「「「鬼の居場所を知らないから」」」


「全く、台本を読まないからだ」

「そもそも出る気もなかった様ですしね」

「根本的にやる気無しじゃん」


「……」

「出ましたよ。困ったら無言」

「呆れて物も言えんな」

「や、無言はあっちっス」


「……斬る」

「ヤダヤダ。二言目には直ぐこれだ」

「何でも暴力で解決しようなど、教師の風上にも置けん」

「ホントホント」


……。

ど の 口 が 物 を 言 う か !


お前ら皆一緒だよ!似た者同士だよ!

そんな大胆なボケ、突っ込み切れねぇよ!


「五月蝿いぞしまじろう」


理不尽ッ!




< 33 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop