天神劇場
「りゅう」
「(あ、お姉さん)」
「これ、持って行きなさい」
「(短剣?)」
「元に戻りたい時は王子をそれで刺しなさい」
「(何で今?…てか、刺してええのん?)」
「いいのよ。それプラだから」
「(あ、そうなん…)」
では、琉さん。いざ陸へ!
「(…何でノリノリやねん)」
「好きにやらせてあげなさい」
「(お姉さん…やっぱ大人やわあ)」
琉さん?行きますわよ?
「(今行くわー)」
さて、そんなこんなで、人魚姫は波打ち際までやってきました。
「(どこや王子)」
えーっとですね……。あ、いましたわ。あそこ。
「(ん?……なんやフェロモン王子やんけ)」
…なんですの、その渾名。
「(いや、別に)」
まあ、いいです。さ、行って来てくださいな。
「(んー)」