天神劇場
一方、家の外では猟師さんが出番を待っていました。
「うぅ……き、緊張する。でも、アリスカさんの赤ずきん、可愛かったなぁ」
猟師さん。
「ぼ、僕が赤ずきんを助けるんだよね……かっこいい所見せたいなぁ」
猟師さんてば。
「わっ。は、はい…何でしょう」
そろそろ出番ですよ。
「あ、わかりました!……よし、が、がんばります!」
その意気です!
きっと今頃狼は赤ずきんを食べて寝ている筈ですよ。
コンコン…
り、猟師さん!そんな控え目ノックはいりませんよ。そのままグイッと!
「ぐ、グイッと?」
そうです!
「じゃあ……」
……そーっと扉を開けた猟師さん。
扉の向こうでは……
「おまっ、それ仕舞え!」
「それ以上近付くと穴があくわよ?」
赤ずきんが狼にドラグノフを突き付けていました。