光を背負う、僕ら。―第2楽章―



◇◆◇◆◇



「オリジナル曲……か」



先生にもらったプリントとパソコンの画面に映し出された東條学園のホームページを見比べて、かれこれ1時間ぐらい。



家に帰ってからも先生から聞いた話が頭から離れなくて、プリントを読んだりパソコンでホームページを見たりして色々と調べていた。



でも調べて出てくるのは、先生から聞いたことやプリントに書いてあるようなことばかり。



入試に関する新しい情報は、何一つ得られなかった。



特に一番知りたかったオリジナル曲については最低限のことしか書かれていなくて、余計に頭を悩ます羽目になっただけかもしれない。



「せめて、もう少し詳しい条件があったらいいんだけど……」



画面をスクロールして同じ箇所を何度も見直すけれど、それでもやっぱり欲しい情報は得ることが出来ない。



机に頬杖をついて画面をずっと見ていると、溜め息ばかりが出た。



……何も分からないものはしょうがない。



仕方なくパソコンの電源を落として、プリントの内容をもう一度確認する。



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