光を背負う、僕ら。―第2楽章―
さすがにここまで言われて、あたしが何も感じないわけがない。
一応3人が部活仲間だったっていうことを意識して事態を荒らしたくない思いがあったけど、さすがに好き勝手に言われ続けると腹が立つ。
熱くなった感情を溜め込んでいた器が、その熱さにやられてパリンッと割れてしまった。
「~~だからさっ!さっきから全部違うって言ってるのに、どうして信じてくれないのっ!?」
握り締めた拳がわなわなと震える。
突然出した大声に、3人の目が丸くなって声が途切れた。
だけどあたしの言葉は岡田さん達のボルテージを刺激してしまったらしく、眉間にシワを寄せてこちらを睨んできた。
負けじと視線で対抗すると、ちょうどあたしと3人が向かい合う中間地点で、バチバチと青い火花が飛び散った気がする。
嫌なムードが、辺りに充満した。
「……はぁ?誰のせいでこんなことになってると思ってんの!?」
岡田さんが、顔を真っ赤にして怒鳴った。
そんなの、こっちが知りたいよ。