雨上がりの虹の下で【完結】

体育が終わってから女子の更衣室は大志の話題で持ちきりだった。

私が更衣しているとその中でギャル系の女の子の話し声が聞こえてくる。

「大志に告ってOKもらった子おらんねんて」
「うちも前、遠回しに言ったら振られたー」

「まじ?!」
「まじ。まだ諦めてないけどー」

「あんたで無理やったら誰がいけるん?」

そうなんだ。三吉くんは彼女作らないんだ。

ん?いや、違うかも。
好きな人が居るのかもしれない。
1人で妄想しながら落ち込んでしまう。

あんなに美人な子で振られるのに私なんか叶いっこない。
うん、別に気持ち知ってもらう必要もない。

あたしが勝手に好きでいればいいんや。それで充分やもん。


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