雨上がりの虹の下で【完結】
そこに立っていたのは私の好きな人、三吉くんだった。急に恥ずかしくなって顔が赤くなる。
「何かいいことあった?」
三吉くんから話しかけてくれる。もちろん今、話すのが初めて。
胸が壊れてしまうんじゃないかと思うほどドキドキしてる。
「えっ、うん。今度のコンサートのソロ初めて任せられて……」
「えっ?!まじ?!すごいやん」
三吉くんは私が今までに見たことのないくらいに笑っていて、拍手をして喜んでくれた。
「うん」
たまたま私が居たから話しかけてくれただけなのかもしれない。優しいから大袈裟に喜んでくれたのかもしれない。それでもいい。それでもすごく嬉しかったから。
もう、今日は本間にいい日や!