雨上がりの虹の下で【完結】

「佳乃は?最近どぉなん?」
「何もないよー」
「三吉くんモテるもんな」1人の女の子が話してくる。

「私なんか相手にされへんよ。だってあの子たちでさえ振られてんもん」あの子たちとはギャル系の女の子たち。

「そうなん?!やっぱりあっちらへんも三吉くんのこと好きなんやな」
「うん。」

そしてすぐに三吉くんの話題から話が逸れて違う話で盛り上がる。

「あっ、そういやみんな傘持ってる?」
「えっ?!雨、降るん?こんなに今、晴れてるのに」
「うん。5時くらいから降るって」
「最悪ー」

そんな話をしながら私はいつもの廊下に移動して合同練習が始まるまでソロパートを何度も繰り返して練習した。


< 22 / 46 >

この作品をシェア

pagetop