雨上がりの虹の下で【完結】
「俺は、佳乃が思ってる以上に佳乃のこと好きやし」
「私だって好きやもん」そう言って彼から少し離れて顔を見つめる。
「俺、佳乃以外の女はカボチャやと思ってるから」
「ぷっ カボチャ?」
「笑うなよ。本気やしな。そんくらい他の女は興味ないねん。佳乃にしか興味ない」
真剣に話して、私の目を見る大志。あまりにも真剣に言うから私は何も言えなかった。
私がぼーっとしていると大志は空を見上げていた。