雨上がりの虹の下で【完結】
俺にとっては1人の大事なお姫様。そんなこと言ったらキモいと言われるかもしれないけど俺の目には彼女しか写らない。
彼女だけが本当に大切だ。それに人と付き合ったのも彼女が初めてだ。
なのに、彼女は「嘘だ嘘だ」といつも尋ねてくる。俺が好きなのは佳乃だけやのに。
ギュッと抱きしめたり、気持ちを何回伝えても彼女は不安そうにする。
どうしてあんなに自信がないような態度をとるのか俺には分からない。
今まで色んな女の子を見てきたけど彼女ほどドキドキする女の子は居なかった。俺の中では世界一のお姫様なのに。
俺は携帯をカバンにしまい道場に向かった。
「こんにちは」後輩たちが次々と挨拶をしてくる。
俺は少し後輩を話をして道場を見渡す。
「濱野っ」探していた子を見つけ真っ先にその子の場所に向かう。濱野は佳乃と同じクラスで今、彼女と一番仲がいい。
「ちーす」さばさばしている彼女は男みたいな感じで挨拶してくる。